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本サイトをご利用される方の中にも一級建築士を受験する方がいると伺ったので、今回はツールを活用して何か役に立てないかと考えました。
一級建築士の製図試験には毎年記述課題があり、構造について配慮した点も問われていますので、今回は以下のような想定課題に対してツールを用いて回答案を考えてみたいと思います。
想定課題
「構造計画において居住性に対して配慮した点を記述しなさい」
回答案1
「遮音性に配慮して床衝撃音を低減するため、スラブを通常よりも厚く⚪︎mmとした。またスラブ厚を増加した分、構造的には小梁本数を減らすことができたため、通常スラブを2分割するように小梁を配置するところを小梁なしとする合理的な計画とした。」
回答案2
「居住性に配慮して天井高さを高く確保するために、小梁せいを通常の⚪︎mmから△mm小さくして折り上げ天井とした。小梁せいを小さくしても長期たわみを十分に抑えるため、通常は長辺方向を2分割するように小梁を配置するところを3分割するように計画した。」
ツールを活用した具体的な値
上記の⚪︎、△に相当する値をツールを使用して試算した結果を下記に示します。
グリット 寸法 | スラブ分割なし | スラブ2分割 | スラブ3分割 |
6m×6m | スラブ厚170 | スラブ厚150 小梁せい700 | スラブ厚150 小梁せい650 |
6m×7m | スラブ厚190 | スラブ厚150 小梁せい750 | スラブ厚150 小梁せい700 |
7m×7m | スラブ厚210 | スラブ厚150 小梁せい900 | スラブ厚150 小梁せい800 |
7m×8m | スラブ厚230 | スラブ厚150 小梁せい900 | スラブ厚150 小梁せい850 |
8m×8m | スラブ厚250 | スラブ厚150 小梁せい900 | スラブ厚150 小梁せい900 |
まとめ
いかがでしょうか。具体的な数字が入ると記述に説得力が増しませんでしょうか。
あくまで想定課題に対する回答案ですが、試験当日にお役に立てるようでしたら幸いです。
今回使用した小梁割り付けツールは以下のボタンをクリックすると無料でご利用できます。
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